キャットウーマン

映画「キャットウーマン」のセリフで英語を学ぼう。

斬り口

それは猫です?

問題

下線部を訳してみて下さい。

  Patience   : It's not my cat, it's a cat.
                                ~~~~~~~~~~
    

解説

このセリフがカンマを挟んで前後で対比されていることに気づきましょう。

           A
It's not my cat
         ~~~~~~
,
           B
it's     a  cat.
         ~~~~~~
    

前の文には not がついているので、「それは A ではなく、B だ」と言っています。つまり、A と B は反対の意味になるはずです。A = 「私の猫」ですから、「私の猫ではなく、B だ」という意味になります。では、「私の猫」の反対はなんでしょうか?もちろん、「他人の猫、知らない猫」です。

a cat = 「知らない猫」

答えはわかりましたが、どうして a cat が「知らない猫」という意味になるのでしょうか?その疑問は前置詞 a の意味を知っていると解けます。

英文法

前置詞 a と the の違い

the = 相手と共通の認識がある名詞につける(既に出てきた名詞につける)

a = 相手と共通の認識がない名詞につける(はじめて登場する名詞につける)

具体的に例を挙げて説明しましょう。

This is the cat.
    

上の文では、cat に the がついているので、この文を読んでいる人が既に知っている猫であるはずです。既に登場した名詞であるはずです。だから、the はよく「その」「あの」「例の」などと訳されます。「これが例の猫です。」

This is a cat.
    

逆にこの文では cat に a がついているので、この文を読んでいる人は、この猫は自分が知らない猫なんだな、と思うわけです。「これは猫です。」

ここでの a cat の a の意味が「知らない」という意味になるのは、a にこのような性質があるからなのです。

ちなみに、以下の文法事項も同じ説明ができます。

英文法

必ず the のつく名詞

earth, moon, world, Internetなど、世の中に1つしか存在しないもの

複数あるものは、そのうちのどれであるか説明しないと特定できませんが、世の中に1つしか存在しないものは、はじめから相手との間でどれであるか共通の認識があるはずなので、必ず the がつきます。

解答

知らない猫です。

対訳

  Patience   : It's not my cat, it's a cat.
ペイシェンス : うちの猫じゃないわ。知らない猫よ。